「体系的に教えてほしい」と言われるとき
「体系的に教えてほしい」
研修の場で、よく聞く言葉です。
前回の「正解を知りたい」という言葉と、
どこか似ているようにも感じます。
整理された形で理解したい。
順番に、抜け漏れなく学びたい。
その気持ちは、とても自然なものだと思います。
ただ、この言葉を聞くたびに、
少し考えてしまうことがあります。
その言葉の奥にあるもの
「体系的に教えてほしい」という言葉の中には、
迷わず進めることへの安心感や、
効率よく学びたいという気持ちが含まれているように感じます。
何から手をつければよいのか。
どの順番で学べばよいのか。
そうした迷いをなくしたい、という思いもあるのかもしれません。
少しだけ引っかかる理由
ただ、
考えることを、少し早く手放してしまっているように感じることがあります。
本来であれば、
試行錯誤しながら少しずつ見えてくるはずのものを、
最初から与えられるものとして求めてしまっているようにも見えるのです。
回り道の価値
もしかするとそこには、
少しでも楽をしたいという気持ちや、
考えることの楽しさをまだ知らないこと、
体系的に学ぶことが時間短縮になるという思い込みがあるのかもしれません。
私自身は、回り道のように見える時間の中で、
あとから振り返ったときに意味が見えてくる感覚が好きです。
その場では無駄に思えることが、
後からつながることも少なくありません。
体系とは何か
体系は、最初から与えられるものというよりも、
あとから自分の中で見えてくるものなのかもしれません。
経験や試行錯誤を重ねる中で、
少しずつ輪郭が浮かび上がってくる。
そうして見えてきたものの方が、
自分の中に残りやすいようにも感じます。
「体系的に教えてほしい」という言葉は、
何を求めている言葉なのでしょうか。
その背景には、どのような思いがあるのでしょうか。