なぜ、頭の中はとっ散らかるのか

頭の中が、とっ散らかる日があります。
ただ忙しいだけではなく、
やることが多いだけでもない。
何か想定外のことが起きると、
その出来事だけでなく、
その後の考えまで一緒に散らかってしまう。
ひとつのことに対応しているはずなのに、
気づけば、その周辺にあることまで気になっている。
この後、どうしようか。
あの件は大丈夫だろうか。
相手はどう受け取っただろうか。
そもそも、私は何に引っかかっているのだろうか。
考えているつもりなのに、
同じところをぐるぐる回っているように感じるときもあります。
早く整えようとする前に
そんなとき、つい
「早く整えなければ」と思ってしまいます。
落ち着かなければ。
切り替えなければ。
ちゃんと考えなければ。
けれど、頭の中がとっ散らかっているときに、
いきなり整えようとすると、
かえって絡まる。
まず必要なのは、
無理に片づけようとすることではなく、
なぜ、いま散らかっているのかに目を向けることなのかもしれません。
大切にしていたものが動く
想定外のことが起きたから、散らかった。
それは確かにそうです。
けれど、本当は、
その出来事だけに反応しているわけではないのだと思います。
その後に影響が出そうなこと。
誰かに迷惑をかけたくない気持ち。
自分なりに大切にしていた段取り。
できれば守りたかった時間や余白。
そうしたものが一緒に動くから、
頭の中は散らかっていく。
そう考えると、
とっ散らかっている頭の中にも、
ただの混乱ではないものが含まれているように見えてきます。
大切にしているものがあるから、
そこに影響が出そうなときに、
心も思考も動いてしまう。
「また散らかっている」と責めるより、
「何を大切にしていたから、こんなに反応しているのだろう」と考えてみる。
そうすると、散らかった状態そのものを、
少し落ち着いて眺められるようになります。
いったん、書き出してみる
そんなときは、頭の中にあるものを、
いったん書き出してみます。
きれいな文章にする必要はありません。
順序よく整理する必要もありません。
何が起きたのか。
何に引きずられたのか。
その後、何が気になり始めたのか。
本当は何を守りたかったのか。
思いつくままに、言葉にしてみる。
すると、出来事そのものと、
自分の反応が、少し分かれて見えてきます。
頭の中ではひとつの塊になっていたものが、
少しずつ分かれていく。
すぐに答えが出るわけではありません。
それでも、
「いま自分の中で何が起きているのか」は、
少し見えやすくなります。
少しだけ余白が戻る
少し落ち着いて眺められるようになると、
その出来事の中にも、
ありがたかったことや、少し笑えることが見えてきます。
すべてが整ったわけではない。
気持ちが完全に晴れたわけでもない。
それでも、少しだけ余白が戻ってくる。
頭の中がとっ散らかったとき、
すぐに片づけようとしなくてもよいのだと思います。
散らかった理由に、少し目を向けてみる。
そこには、想定外の出来事だけでなく、
自分が大切にしていたものも、
一緒に隠れているのかもしれません。