それが理由だと、言えるだろうか

何かが変わったとき、私たちはその理由を探します。
新しい取り組みを始めたら、結果がよくなった。
担当が変わったあと、うまく進まなくなった。
あることをやめたら、問題が減った。
出来事が続くと、そこにつながりを見つけたくなります。
もちろん、実際に関係している場合もあります。
けれど、同じ時期に起きたことが、そのまま理由だとは限りません。
その間に、ほかのことも変わっていたかもしれません。
もともとの状況や、別の出来事が影響している可能性もあります。
「これだ」と思える理由が見つかると、少し安心します。
考え続けるよりも、ひとつの説明に落ち着く方が楽だからです。
一方で、その説明に納得すると、ほかの可能性が見えにくくなることがあります。
本当に、それが理由なのか。
ほかに変わったことはなかったか。
それがなかったとしたら、同じことは起きただろうか。
理由らしいものが見えたことと、それを確かめたことは、同じではありません。
わかりやすい説明を答えにする前に、
ほかの見方にも目を向けてみてもよいのではないでしょうか。
では、その見方自体は、今回にも合っているのでしょうか。