なぜ、親が教師になってはいけないのか

先生と黒板

休校中の家庭学習をやめたくなっていませんか?

3月から始まった臨時休校は、長い地域ではすでに2ヶ月が経過しました。
休校期間が延長される度に、全国あちらこちらで溜息が漏れ聞こえてきています。

おうち学校、ママ塾、オレ塾、ファミリースクール、…。
子供たちの学びを継続するために、様々に工夫されているご家庭が多いです。

家庭で学習する子供たちと、どのように付き合うのか。
子供がやる気になるには、どのように接したらよいのか。
やるべきことが見えない中で、何をどのように取り組めばよいのか。

先生の代わりに自分が教えなくてはと、過度なプレッシャーを感じていませんか?
まだしばらく続きそうな休校期間ですから、このあたりで一度振り返ってみましょう。

親が教師になってしまったら

親が教師になってしまうこと。

休校中にいちばん気をつけなくてはならないのが、実はこれなのです。

突如休校が始まり、友達と会えない、気持ちが沈んでしまう、ヤル気が起きない、
落ち着きがない、好きなことだけやる、と
親の目から見たらイラッとする言動を、子供たちが毎日のようにやってしまう。

その状態を目の当たりにすると、親は 「きちんとやらせる」 ための言動を取り始めます。

でも、それは本当に必要なことですか?
それは誰のための言動ですか?

学校へ行けないストレスを抱えている上に、親のガミガミで窮屈感が増幅する。
すると、親のことを拒否する、勉強嫌いになる、もっと勝手なことばかりをする、
という悪循環に陥ることになるでしょう。

子供の言動にはそれなりの理由があり、親の言動にも立派な理由がある。
それぞれの言い分がガチンコ勝負となり、険悪ムードになってしまう。

折角、家族が一緒にいられる時間が長いのに、もったいないことです。

ここは少しだけ人生の先輩である親サイドが歩み寄り、
子供の言い分をとことん聴いてみてはいかがでしょう。
注:聴くことにとことんコミットして!上から目線の意見や反論はNGです。
すると、子供の気持ちに変化が起き始めるかもしれません。

その後に何が起きるのか。
聴く前とは明らかな変化のある、子供たちの言動が待っています。

親子で共に学ぶ

聴くこと。

親がまずは聴くことをきっかけとして親子でこれができるようになると、
親も子も気持ちが安定し、共に新しい言動が起き始めます。

ちょっとした会話を本気で聴き合うことで、子供たちの学習や生活での取り組みが変化し、
親が子供に掛ける言葉にも変化が起き始めます。

親は教師としてではなく、家という学び舎で共に学ぶ仲間やコーチとして、
子供に寄り添い、見守る。
子供たちの好奇心は本来旺盛であるはずですから、それを味方にして共に学ぶ。

学校の勉強だけに囚われることなく、前からやってみたかったことや、
今だからこそできることに、一緒に取り組む。

プログラミングや英語がこの先必要だから今のうちにやらなきゃ!ではなく、
子供がやろうとしていることや、親がやりたいことに巻き込む。

何をやるか、ということに正解はありません。
子供の年齢やお互いの性格により、無数の選択肢があります。

ですから、まずは小さなことからやってみることをおすすめします。
実際にやってみないと、うまくいくかどうかわかりません。

一緒に取り組むことで、子供/親の新たな一面を発見することに繋がるかもしれません。
一緒にやるだけではなく取り組みを共有することで、
お互いを良い意味で刺激し合えることもあるでしょう。

関係性はこの先ずっと続く

親子で聴き合える関係性になること。

この期間中に作り上げた家族の関係性は、この先長い人生ずっと続いていきます。
今だからこそできることを、今だからこそできる方法で、
小さなことから始めてみませんか。

この先、家族がこんなにずっと一緒にいられることは、ほとんどないことでしょう。
今回の休校期間が、親子で成長する機会になることを願っています。

まとめ

親が教師になってしまったら
それぞれの言い分がガチンコ勝負となり、険悪ムードになってしまいます
親子で共に学ぶ
親子各々の新たな一面が発見されるかもしれません
関係性はこの先ずっと続く
親子で成長する機会になるといいですね

子供と一緒に何をやってみますか?

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